うつ病の原因と症状
うつ病は、日常生活に支障が出るほどの強い気分の落ち込みや意欲の低下が続く病気です。
その原因は、脳内の神経伝達物質「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減少するためだと説明されることも多いのですが、これも原因なのか結果なのか決定することはできないので、まずは生活の負担を減らして、今の「ありのままの自分」を良いとも悪いとも決めつけてしまわずに受け入れる発想を持ってください。
一度当院でなくても結構ですから専門医療機関に相談してみてください。
保健所や精神保健センターなども利用することも可能です。
勇気を振り絞って相談してもてください。
せっかく相談したのに相談相手と相性が合わないこともあるかもしれませんが、その時は当院を受診してみてください。
主な症状
うつ病の主な症状には以下のようなものがあります
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悲しく憂うつな気分が一日中続く
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これまで好きだったことに興味がわかない、何をしても楽しくない
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食欲の変化(減少または増加)
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睡眠の問題(不眠または過眠)
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イライラや怒りっぽさ
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疲労感と意欲の低下
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自己評価の低下
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集中力の低下、決断力の欠如
1か2を必ず含み、上の症状のうち5つ以上が2週間以上続く場合、うつ病の可能性があります。
症状の特徴
うつ病は、初期では心の不調よりも体や行動の問題として現れることが多いです。
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体のだるさ
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生気のなさ
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頭痛、めまい、吐き気
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ひきこもり
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攻撃的な態度
また、うつ病の症状は一日の中でも変動があります。
うつ病の診断
うつ病の診断には、医師による診察が必要になります。
自分だけで決めつけたり、専門家ではない人やネットの情報だけをそのまま鵜呑みにしないでください。
うつ病の治療
うつ病の治療には主に以下の3つの柱があります
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休養
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専門機関での精神療法
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薬物療法
休養
うつ病は脳や心も身体も疲れているため、十分な休養を取ることが治療の基本となります。
症状の程度に応じて、仕事の軽減から自宅療養、場合によっては入院療養まで、色々あります。
まずは「したいことをする したくないことをしない」で行動してみてください。
薬物療法
うつ病の薬物療法では、抗うつ薬が使用ことがよく使われます。
抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質の機能を改善し、症状を軽減する効果があります。
効果が現れるまでには通常2週間程度かかることが多いので、継続的な服用が重要です。
必要に応じて、睡眠導入剤や抗不安薬や抗精神病薬も処方することがあります。
精神療法
精神療法は医師により対応方法が微妙に異なるので、医師との相性もありますので、率直に診察場面で相談してください。
前もって自分の状態や希望を箇条書きにしてメモして医師に見せる方法も活用してみてください。
うつ病への対応
うつ病は早期発見・早期治療が重要です。
気になる症状が続く場合は、専門家に相談することをお勧めします。
うつ病は決して怠けているわけでも、単なる気の持ちようで解決できるものでもありません。
医学的な治療が必要な病気であることを理解し、周囲の理解と支援を得ながら、回復に向けて取り組むことが大切です。